じんましん

蕁麻疹(じんましん)とは

円形あるいは地図状の形をした膨らみのある皮疹(膨疹)が突然生じ、かゆみを伴います。発症のメカニズムは、何らかのきっかけで血管の透過性を調整している肥満細胞からヒスタミンなどの化学物質が出され、皮膚の血管透過性を亢進させることで真皮上層に浮腫を生じさせるものです。簡単にいうと、皮膚の血管の一部が一時的に洪水を起こし、その部分がむくんでしまっている状態です。

膨疹は数分で治まることが多く、長くても24時間以内に消退します。これを「急性蕁麻疹」といいます。膨疹が消退した後も皮膚の赤みが数日続くことがあります。食べ物や薬、寒冷刺激などが原因になることが多いと考えられますが、原因がわからないこともあります。

1か月以上蕁麻疹発作を繰り返す場合を「慢性蕁麻疹」といい、はっきりとした原因がみつかることはほとんどありません。

蕁麻疹は、症状の経過や発症誘因から、接触蕁麻疹、日光蕁麻疹、寒冷蕁麻疹、コリン性蕁麻疹などさまざまな名称が付けられています。

症状について

円形あるいは地図状の形をした膨らみのある皮疹(膨疹)が突然生じます。赤みやかゆみを伴うことが多いです。全身どこにでも発生し、膨疹が消えてもまた別の場所に生じることがあります。

治療法について

「抗ヒスタミン薬」の飲み薬で治療します。治療しないでいると何か月も症状が続く慢性蕁麻疹となることもあるため、かゆみを伴う皮疹が出現した場合は早めに受診をすることが重要です。